宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶は、2004年にPlayStation 2向けに発売されたリアルタイムシミュレーションゲームで、「新たなる旅立ち」を原作とした“暗黒星団三部作”の第1作です。ヤマトシリーズ30周年記念企画として制作され、原作の矛盾点を補完しながら再構成されたシナリオが高く評価されました。発売当初からファンの間で話題となり、続編への期待を高める作品として位置づけられました。

プレイヤーは地球防衛軍とガミラス艦隊の両陣営を操作し、艦隊戦を中心とした戦術シミュレーションを展開します。艦艇の編成や波動砲の使用、艦載機の発進など、細部にわたる戦術が求められ、ステージごとに異なる戦略が必要となります。艦隊戦は3D空間で展開され、砲塔の旋回や艦の挙動など、細かな演出がリアルさを際立たせています。白兵戦は排除され、純粋な艦隊戦に特化した構成となっている点も特徴です。

本作では、原作の設定を踏まえつつも、古代守の艦長就任やイスカンダルの運命など、ゲーム独自の展開が加えられています。デスラー総統の再登場や、地球・ガミラス・ガトランティスの三勢力による連合艦隊の編成など、原作ファンにとって嬉しい要素が多数盛り込まれています。セーブデータの引継ぎにより、続編で艦隊を強化できる仕様も導入されており、シリーズ全体を通しての連続性が意識されています。

PlayStation 2専用タイトルとして、グラフィックは艦艇の精密なモデリングとムービー演出により、宇宙戦の迫力を存分に表現しています。サウンド面では、伊武雅刀によるデスラーのボイスなど、原作声優陣の再登場が臨場感を高めています。シリーズの導入部として、物語性と戦略性を兼ね備えた本作は、ヤマトファンにとって外せない一本です。

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