『WRC 3 FIA ワールドラリーチャンピオンシップ』は、FIA（国際自動車連盟）の公式ライセンスに基づき、世界最高峰のラリー競技を圧倒的なリアリティで再現したシミュレーションゲーム。2004年5月27日にスパイクからプレイステーション2で発売され、欧州ソニー（SCEE）が展開していた公式WRCシリーズの第3弾として、日本のラリーファンの期待を一身に背負って登場しました。
本作は2003年シーズンのWRC公式データを完全網羅しており、この年悲願のワールドチャンピオンに輝いたペター・ソルベルグ（スバル）をはじめ、セバスチャン・ローブ（シトロエン）といったスター選手と、彼らの駆るワークスマシンが実名で登場します。モンテカルロやサファリなど世界14カ国で開催される全14戦のラリーイベントを忠実に再現しており、プレイヤーはプロドライバーとしてキャリアを積み重ね、下位チームからトップチームへの移籍オファーを勝ち取りながら頂点を目指します。
前作からグラフィックエンジンが刷新されたことで、空気の厚みを感じさせる遠景描写や、車体に付着する泥や雪の質感、破損表現などが飛躍的に向上しました。さらに本作独自の要素として、各自動車メーカーが「レギュレーションに縛られない最強のラリーカー」をテーマにデザインした架空のモンスターマシン「エクストリームカー」が登場します。1000馬力級のパワーを持つこれらのマシンで実在のコースを爆走できる爽快感は、シミュレーターの枠を超えた本作ならではの体験です。
『WRC 3』は、FIA（国際自動車連盟）が主催する「WRC（世界ラリー選手権）」の2003年シーズンを題材にしています。この年はスバルのペター・ソルベルグが劇的な逆転でチャンピオンを獲得し、翌年の日本開催（ラリージャパン）に向けた機運が最高潮に達していた時期でもあります。
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