『シークレット・ウェポン・オーバー・ノルマンディ』、2004年1月29日にエレクトロニック・アーツから発売されたPlayStation 2対応のコンバットフライトシューティングゲーム。第二次世界大戦の裏舞台で暗躍する連合軍の極秘部隊「バトルホークス」の一員となり、ナチス・ドイツの恐るべき秘密兵器を阻止するために空を駆ける、史実とフィクションが融合したドッグファイト作品となっています。
物語は、ダンケルク撤退戦での活躍を見込まれたアメリカ人パイロット、ジェームズ・チェイスの視点で描かれます。彼はチャーチル首相直属の特殊部隊に配属され、ヨーロッパ戦線から北アフリカ、そして太平洋のミッドウェイ海戦に至るまで、世界各地の激戦地を転戦します。対するは、ドイツ空軍のエリート部隊「ネメシス」。彼らが開発を進めるジェット戦闘機や誘導ミサイルといった「シークレット・ウェポン(秘密兵器)」の脅威に、スピットファイアやP-51マスタングといった往年の名機で立ち向かいます。
本作の開発は、『Star Wars: X-Wing』シリーズなどで定評のあるTotally Gamesが担当しており、フライトシムとしての挙動のリアルさと、アクションゲームとしての爽快感が絶妙なバランスで調整されています。時間をスローモーションにして照準を合わせやすくする機能や、地上攻撃から空中戦まで変化に富んだミッション構成が特徴です。また、隠し機体として映画『スター・ウォーズ』のXウイングやTIEファイターが登場し、第二次大戦の空をSF兵器で飛ぶというルーカスアーツならではの遊び心も盛り込まれています。
歴史の影に埋もれた英雄たちの戦い。プロペラ機のエンジン音と機銃掃射の音が響き渡る大空で、世界の命運をかけた極秘任務を遂行する緊張感と興奮を味わえる一作です。
本作は、1991年にルーカスアーツから発売されたPCゲーム『Secret Weapons of the Luftwaffe』の精神的続編にあたります。開発を率いるローレンス・ホランド氏は、『Star Wars: X-Wing』や『TIE Fighter』といったスペースコンバットシムの傑作を生み出した人物であり、本作でもそのノウハウを活かして、第二次世界大戦を舞台にした架空戦記を描いています。












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