仮面ライダー555(ファイズ)は、2003年12月にPlayStation 2向けに発売された対戦格闘ゲームであり、平成仮面ライダーシリーズの中でも特に人気の高い作品を原作としています。開発はデジフロイドが担当し、前作『龍騎』に続く仮面ライダーゲーム第2弾として登場しました。原作の世界観を踏襲しつつ、プレイヤーが仮面ライダーとなってオルフェノクとの激闘を繰り広げる構成が特徴です。
ゲームはフリーバトルモードを中心に展開され、ファイズ、カイザ、デルタといった主要ライダーに加え、ホースオルフェノクやドラゴンオルフェノクなどの怪人たちが参戦します。プレイヤーは戦闘前に武器を選択し、フォームチェンジや必殺技を駆使して戦うことになります。特にファイズのアクセルフォームやブラスターフォームは、原作ファンにとって印象深い演出が再現されており、戦闘前後の台詞も組み合わせによって変化するなど、細かな演出が施されています。
一方で、ストーリーモードが存在せず、チャレンジモードのみが搭載されている点は惜しまれます。また、登場キャラクターの数が少なく、劇場版に登場したサイガやオーガ、原作で重要な役割を果たしたローズオルフェノクなどが未登場であることも、ファンからの評価に影響を与えました。乾巧の台詞やキャラクター性の違和感も話題となり、「やったぜ。」という勝利時のセリフは、今なお語り草となっています。
PS2ならではのグラフィック表現は高水準で、フォトンストリームの発光やライダーのモーションなど、視覚的な魅力は十分に備えています。ただし、必殺技発動時の連打要素や武器選択の制限など、操作面での不満も見られます。全体としては、原作の雰囲気を楽しみながらも、格闘ゲームとしての完成度には課題が残る作品です。
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