『ダビつく3 ダービー馬をつくろう!』は、2003年12月11日にセガから発売された競走馬育成シミュレーションゲームで、「つくろう」シリーズの一作として人気を博したタイトルです。プレイヤーは牧場のオーナー、生産者、調教師の3役を兼任し、理想のダービー馬を育て上げてGⅠ制覇を目指します。

本作は2003年度の競馬データに対応しており、実名の競走馬・種牡馬・繁殖牝馬・騎手(東西合わせて46人)が登場。リアルな競馬ファンにも満足できる内容となっています。レースシーンでは、馬を3D、背景を2Dで描写することで臨場感を演出し、実況には「ラジオたんぱ」でおなじみの山本直也アナウンサーを起用。さらに、東芝の音声合成システムにより、プレイヤーが名付けたオリジナル馬の名前も実況で呼ばれるというユニークな機能も搭載されています。

ゲームバランスはややシビアで、資金繰りや育成方針に頭を悩ませる場面も多く、やりごたえのある設計が特徴です。矯正用具の装着や自家製種牡馬の登録など、細かな育成要素も充実しており、競馬ゲームとしての完成度は高いと評価されています。