『カンブリアンQTS ~化石になっても~』は、カンブリア紀の古生物を美少女に擬人化したキャラクター「QTS(キューティーズ)」を育てる育成シミュレーションゲームです。2003年12月11日にグローバル・A・エンタテインメントからPlayStation 2用ソフトとして発売されました。近年では「擬人化ゲーム」は珍しくありませんが、本作はその先駆けとも言える存在であり、しかもモチーフが「アノマロカリス」や「オパビニア」といったマニアックな古生物である点が異彩を放っています。

プレイヤーは、南太平洋で発見された古代生物の生き残り「QTS」の飼育係となり、水槽の中で彼女たちを育成します。最初は卵から始まり、幼生体(虫のような姿)を経て、最終的に等身大の美少女(ヒューマンフォーム)へと進化させることが目的です。育成パートでは、水温や水質の管理、餌やりといった本格的な飼育シミュレーションを行いながら、水槽越しにコミュニケーションを取ります。

本作の特徴的なシステムとして、QTSとの会話手段である「泡キャッチ」があります。水槽の中のQTSが吐き出す「感情の泡」をタイミングよくカーソルで掴むことで意思疎通を図ります。また、育てたQTSを操って戦う「スクランブルバトル」という戦闘要素もあり、育成の方針によって能力や外見、性格が変化していくマルチエンディング方式を採用しています。

一見すると「イロモノ」のギャルゲーに見えますが、古生物への愛と知識が随所に詰め込まれており、SF的な設定もしっかり作り込まれています。声優陣も沢城みゆき氏や門脇舞以氏など、現在では考えられないほど豪華なメンバーが起用されています。しかし、育成作業の単調さや、パラメーター調整のシビアさなど、ゲームバランスには難があり、快適に遊ぶには根気が必要な作品でもあります。それでも、その独創すぎる世界観は、多くの「変なゲーム好き」の心を掴んで離しません。

本作のヒロインたちのモデルとなったカンブリア紀の生物たちは、地球生命史における進化の爆発(カンブリア爆発)を象徴する存在です。その奇妙で愛らしい姿は、現在でも多くの古生物ファンを魅了しています。リアルなフィギュアやぬいぐるみをデスクに飾ることで、5億年前の海に思いを馳せつつ、ゲーム内のQTSたちへの愛着をより深めることができます。

アノマロカリス ぬいぐるみ

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