『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズ』は、2003年12月4日にバンダイからPlayStation 2向けに発売された3Dチームバトルアクションゲームで、アーケード版をベースにした家庭用移植作品です。開発はカプコンが担当し、前作『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』のシステムを踏襲しつつ、『Ζガンダム』の世界観と可変モビルスーツの要素を取り入れたことで、シリーズの進化を象徴するタイトルとなりました。
ゲームは2対2のチーム戦を基本とし、プレイヤーはエゥーゴまたはティターンズの陣営に所属して戦います。操作はレバー+4ボタン(射撃・格闘・ジャンプ・ターゲット切替)で構成され、機体ごとに異なる武装、挙動、コストが設定されています。撃墜されるとそのコスト分だけチームの戦力ゲージが減少し、ゲージが0になると敗北となるルールです。
本作の特徴として、可変モビルスーツの導入が挙げられます。Ζガンダム、メッサーラ、ハンブラビなどは空中で変形することで機動力が大幅に向上し、戦術の幅が広がりました。また、一定条件を満たすことで発動できる「ハイパーコンビネーション」や、家庭用独自の「ミッションモード」も搭載されており、プレイヤーは一兵卒として原作の戦場を追体験することができます。
登場機体はTVアニメ『機動戦士Ζガンダム』を中心に、『機動戦士ガンダム』やMSVなどからも多数参戦しており、Ζガンダム、百式、ジ・O、キュベレイ、サイコガンダムなどが使用可能です。さらに、特定の条件を満たすことで、家庭用限定の隠し機体や鹵獲仕様のMSも解禁されます。
演出面では、原作声優によるボイスや、パイロット名入力によるキャラクター演出、さらには原作BGMの一部も収録されており、ファン向けの再現度も高い作品です。なお、2004年にはバランス調整と新要素を加えたアッパーバージョン『エゥーゴvs.ティターンズDX』がアーケードで稼働し、後に『ガンダムvs.Ζガンダム』として家庭用にも展開されました。
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