『NBA LIVE 2004』は、2003年11月13日にエレクトロニック・アーツ(EA SPORTS)から日本国内で発売されたバスケットボールゲームです。対応機種はPlayStation 2で、NBA公式ライセンスを取得し、2003-2004シーズン当時の全29チーム・全選手が実名で登場します。シリーズ第10作にあたり、ゲームシステムや操作性、演出面が大幅に進化しました。カバーアスリートはビンス・カーター(トロント・ラプターズ)です。

本作の最大の特徴は、新たに導入された「10人フリースタイルコントロール」システムです。右スティックを使ってドリブルやフェイク、スピン、パスフェイクなど多彩なボールハンドリングを直感的に操作でき、オフェンス・ディフェンス双方でより戦略的な駆け引きが可能になりました。ディフェンス面では「フリースタイル・エア」システムにより、ブロックやスティールのタイミングを細かくコントロールできるようになっています。

ゲームモードはエキシビション、シーズン、プレイオフ、1on1チャレンジ、そしてチーム運営を行う「ダイナスティモード」を搭載。ダイナスティモードではトレードやドラフト、契約交渉などを行いながら複数シーズンにわたってチームを育成できます。AIも改良され、チームごとの戦術や選手の動きがより現実的になっています。

グラフィックはPS2の性能を活かし、選手モデルやユニフォーム、アリーナの質感が向上。観客の動きやライティング効果も強化され、試合の臨場感が増しています。実況・解説は英語音声で収録され、BGMには当時のヒップホップやR&Bを中心とした楽曲が使用されています。