『ウイニングポスト6』は、2002年に光栄(現・コーエーテクモゲームス)よりWindows版が発売された競馬シミュレーションゲームであり、シリーズ第6作にあたります。家庭用ゲーム機版としては、2003年にPlayStation 2版が登場し、以降「マキシマム2004」「2005年度版」「2006」「2008」などの年度更新版が複数展開されました。海外競馬への挑戦をテーマに、欧米に牧場を開設できる新要素が導入されています。

ゲームシステムでは、海外牧場の設立によって日本との間で繁殖牝馬や種牡馬の移動が可能となり、血統分布のコントロールがプレイヤーの手に委ねられます。クラブ法人が一定条件を満たすとクラブ牧場の建設も可能となり、経営の幅が広がります。プレイ開始時には馬主としてのバックボーン(資産家・牧場主など)を選択でき、それぞれ初期資金や施設、調教師との関係性に差異が生じます。また、シリーズ初期以来となる予後不良の復活も特徴のひとつです。

イベント面では、特定条件下で発生する「シュンライ」「貴公子の幻影」「ボワルセル系の再興」などの長期イベントが搭載されており、血統確立や名馬育成に関する物語性が強化されています。登場人物には秘書・天本恭子、牧場長・宝塚菊夫、ライバル馬主・鳳雅輝などが設定されており、シリーズ恒例のスーパーホースも多数登場します。PSP版は2006年に発売され、2008年には「2008」版としてデータ更新が行われました。

■ ウイニングポスト6 マキシマム2004
2004年5月20日発売。2004年度の中央競馬データに対応し、種牡馬・騎手・調教師・牧場・馬主などのエディット機能を搭載。新人騎手育成イベントやシリーズモードなどが追加され、前作から演出面も強化されています。

■ ウイニングポスト6 2005年度版
2005年2月24日発売。2005年度のレーシングプログラムに対応し、データ更新が中心の構成。前作からの大幅なシステム変更はないものの、地方交流重賞の一部対応やUIの改善が図られています。エディット機能も継続搭載。