『実況パワフルプロ野球10』は、2003年7月17日にコナミからPlayStation 2およびニンテンドーゲームキューブ向けに発売されたシリーズ第10作目の野球ゲームです。シリーズ初のDVD-ROM採用により、グラフィックや演出、モードのボリュームが大幅に強化され、記念すべき10周年作品として高い完成度を誇ります。

本作のサクセスモードは「プロ野球編」で、プレイヤーはオリジナル球団の二軍選手としてスタートし、3年間で一軍レギュラーを目指します。選べる球団は「頑張パワフルズ」「キャットハンズ」「猪狩カイザース」「極亜久やんきーズ」の4つで、それぞれに異なるストーリーや育成環境が用意されています。友情タッグ練習や師弟タッグ、海外留学、継承コーチなど、育成の自由度と戦略性が大きく広がり、やり込み要素も豊富です。

また、本作からシリーズ初となる「マイライフモード」が搭載され、選手としてのプロ野球人生を入団から引退まで体験できるようになりました。ペナントモードでは外国人枠やFA交渉、契約条件の細分化など、球団運営のリアリティが向上。さらに、OB選手と対戦して獲得できる「対決!伝説選手」モードや、オリジナルチーム作成機能など、遊びの幅が大きく広がっています。

2003年のプロ野球では、セ・リーグは阪神タイガースが18年ぶりの優勝を果たし、パ・リーグは福岡ダイエーホークスが制覇。井川慶や金本知憲、松中信彦、城島健司らが活躍し、これらの選手たちの成績や能力が本作のデータにも反映されています。