『Enter The Matrix』は、2003年にPlayStation 2およびニンテンドーゲームキューブ向けに発売された3Dアクションアドベンチャーであり、映画『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』と並行して制作された公式スピンオフゲームです。ウォシャウスキー兄弟自らが脚本と演出を手がけ、映画と同じ俳優・スタッフによる実写ムービーを収録することで、映画とゲームが一体化した壮大なメディアミックス作品として注目を集めました。
プレイヤーは、映画本編では脇役として登場したナイオビまたはゴーストを操作し、マトリックス世界の裏側で繰り広げられる任務に挑みます。銃撃戦、格闘、ハッキング、カーチェイスなど、多彩なアクションが展開され、映画さながらのバレットタイム(スローモーション演出)を駆使して敵を翻弄する爽快感が味わえます。特にフォーカスゲージを消費して発動する特殊アクションは、ジャンプや回避、連続攻撃などをスタイリッシュに演出し、プレイヤーに映画の主人公になったかのような感覚を与えてくれます。
物語は『マトリックス リローデッド』の裏側で進行し、映画では描かれなかった重要なエピソードがゲーム内で明かされます。ナイオビとゴーストの視点で進むストーリーは、選択したキャラクターによって異なるルートを辿るため、両方の視点でプレイすることで物語の全貌が明らかになります。映画と連動した専用ムービーは約1時間にも及び、劇場作品と同等のクオリティで制作されており、ファンにとっては見逃せない内容となっています。
PS2版とゲームキューブ版は基本的な内容は共通ですが、グラフィックの描画やロード時間に若干の違いがあります。PS2版はムービー再生の安定性に優れ、ゲームキューブ版は操作レスポンスが軽快で、どちらも映画の世界観を忠実に再現した演出が魅力です。いずれの機種でも、映画とゲームが融合した唯一無二の体験が味わえる作品として、今なお語り継がれています。
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