『熱チュー!プロ野球2003』は、2003年4月3日にナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)からPlayStation 2向けに発売されたプロ野球ゲームで、フジテレビとのコラボレーションによって生まれた“ノンフィクション野球ゲーム”シリーズの第3作目です。実況にはフジテレビの三宅正治アナウンサーを起用し、テレビ中継さながらの臨場感を追求しています。

本作では、前作までの「投打の駆け引き」に加え、「守備・走塁」の駆け引きにも本格的に着手。ピッチングには話題のカットボールが新たに導入され、バッティングでは「ロックオンシステム」によって初心者でもタイミングを合わせるだけで打てる設計になっています。守備や走塁もオート化が可能で、采配だけを楽しむプレイスタイルにも対応しています。

モード面では、最大5年間プレイ可能な「ペナントモード」が進化し、シーズン中のトレードや補強資金による選手獲得が可能に。さらに、前作の「アスナロモード」を拡張した「ジンセイモード」では、実在選手や自作選手を操作して引退までのキャリアを体験できます。成績が悪ければ戦力外通告もあり得るという、まさに“野球人生”を描いたモードです。

選手データは2003年度の最新情報をもとに、前作比120人増の計480名を収録。新入団選手や外国人選手も網羅されており、選手のモーションも数百種類が追加されました。セーフティバントやクロスプレイなど、細かな動作もリアルに再現されています。

同年秋には、最新データを反映したマイナーチェンジ版『熱チュー!プロ野球2003 秋のナイターまつり』も発売され、阪神のビジターユニフォームや球場広告の更新、実況音声の追加などが施されました。