『第2次スーパーロボット大戦α』は、2003年3月27日にPlayStation 2専用ソフトとしてバンプレストから発売されたシミュレーションRPGであり、αシリーズ3作目にして、シリーズ全体の中でも屈指の完成度を誇る作品として知られています。本作は前作『スーパーロボット大戦α外伝』の直接の続編にあたり、物語は現代世界に帰還した主人公たちが、新たな脅威と戦う姿を描いています。
ゲームシステム面では、最大4機から成る「小隊システム」が初導入され、ユニット編成と運用における戦略性が大きく向上しました。また、パイロットポイント(PP)を使用して各パイロットにスキルを自由に習得させる「パイロット養成システム」や、味方による「援護攻撃・防御」の仕組みが深化し、プレイヤーの選択と育成が勝敗に直結する奥深いプレイ体験が実現されています。
参戦作品も魅力的で、『勇者王ガオガイガー』『ブレンパワード』『機動戦士クロスボーン・ガンダム』などが新たに加わり、『真(チェンジ!!)ゲッターロボ』や『機動戦士ガンダムF91』『∀ガンダム』なども健在。ストーリー内でのクロスオーバーは緻密に構成されており、異なる世界観を持つ作品同士が矛盾なく絡み合う構成は、多くのファンに高く評価されました。
主人公キャラクターは4人の中から1人を選択する形式で、それぞれ「スーパー系/リアル系」「男性/女性」といった属性が異なります。選んだキャラクターによってストーリー展開や登場機体にも違いが生じるため、周回プレイにおける楽しみも広がっています。また、戦闘アニメーションはすべて新規に描き下ろされており、PlayStation 2のハード性能を活かした圧倒的な演出が特徴です。
そしてシリーズの名物となるJAM Projectによる主題歌「SKILL」は、本作において初めて最終マップ専用BGMとして実装され、戦闘の盛り上がりに貢献しました。総じて、『第2次スーパーロボット大戦α』はシステム・シナリオ・演出のすべてにおいて高い完成度を誇るタイトルであり、次作『第3次α』への期待を高める作品でもありました。
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