『超・バトル封神』は、2002年11月16日にコーエーよりPlayStation 2向けに発売された3Dアクションゲームで、ゲームキューブ版『バトル封神』の強化移植にあたる作品です。原作は中国の伝奇小説『封神演義』をベースにしたゲームオリジナル作品です。

プレイヤーは「シガ」「レイラン」「タイコウボウ」「ナタ」の4人から操作キャラクターを選び、封神台から逃げ出したチュウオウ率いる死者の軍勢と戦います。各キャラクターは「宝貝(パオペエ)」と呼ばれる仙術武器を装備しており、仙術の種類や熟練度によって戦闘スタイルが変化します。仙術は4系統・5段階の熟練度が設定されており、戦闘を重ねることで強化されていきます。

PS2版では「ミッションモード」「サバイバルモード」「マルチプレイモード」が追加され、最大4人までの対戦・協力プレイが可能になりました。隠しキャラクターとして「ヨウセン」「トウセンギョク」「コウテンカ」「ブンチュウ」が登場し、特定モードで使用可能です。宝貝は70種類以上が収録されており、コレクション要素としても楽しめます。戦闘は大量の敵を一掃する爽快感を重視した設計で、無双シリーズに近いプレイ感覚が特徴です。

『封神演義』は、中国・明代に成立した伝奇小説で、殷周革命を背景に仙人や妖怪が入り乱れる神話的戦争を描いています。日本では藤崎竜による漫画版やTVアニメ版も展開され、太公望や妲己などのキャラクターが広く知られています。ゲームでは原作の世界観をベースに、独自のストーリーとキャラクター設定が加えられています。