『ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター』は、カプコンが原作・開発を手がけたSF要素を含むコンピュータRPGで、2002年11月14日にPlayStation 2向けに発売されました。

プレイヤーは、地下世界で暮らす青年リュウとして、実験体の少女ニーナを救うために地上を目指します。目的は、汚染された地下環境では生きられないニーナを空気のある地上へ導くことです。プレイヤーはレンジャーとしての任務中にニーナと出会い、彼女を保護したことで政府から追われる立場となります。

進行中、プレイヤーは「D-カウンター」と呼ばれる数値に注意を払う必要があります。これは竜の力を使うたびに上昇し、100%に達するとゲームオーバーになります。戦闘では「APS（Active Point System）」を採用しており、APを消費して移動や攻撃を行います。さらに、戦闘前に罠を設置して有利に戦う「PETS（Positive Encounter and Tactics System）」も活用できます。

本作には「SOL（Scenario Overlay）」という周回プレイ前提のシステムがあり、ゲームオーバーやギブアップ時にスキルや装備を引き継いで再挑戦できます。これにより、周回ごとに新たなイベントやルートが解放され、物語の全貌に近づいていきます。限られたリソースと緊張感のある選択が、プレイヤーに独自の戦略を求める作品です。