『Train Simulator Real THE 京浜急行』は、東京と神奈川を最高時速120kmで結ぶ「京急」の運転士となり、実写映像で再現された沿線を駆け抜ける本格鉄道運転シミュレーション。2002年10月31日にソニー・コンピュータエンタテインメントと音楽館からプレイステーション2で発売され、画質とシステムを極限まで追求した「Real」シリーズの第2弾として登場しました。

収録路線は、三崎口駅から堀ノ内駅までの「久里浜線」、浦賀・堀ノ内方面から品川駅へ向かう「本線」、そして羽田空港駅から京急蒲田駅を結ぶ「空港線」の3区間(いずれも上り方面)です。プレイヤーは各駅停車から快特まで、種別ごとのダイヤに従って運転します。本作では、ソニーの映像技術「FourthVIEW」を採用し、運転席からの前方視界だけでなく、視点を動かして左右の車窓風景や計器類を確認することが可能です。

最大の特徴は、実写映像の中に信号機をリアルタイムに合成表示する技術です。これにより、運転中に変化する信号現示を視認しながらブレーキ操作を行うという、実車さながらの緊張感を実現しています。また、京急名物である「ドレミファインバータ」の音階や、独自の保安装置「C-ATS」の挙動も忠実に再現されており、ただ走るだけではないプロフェッショナルな運転技術が求められます。

『Train Simulator Real THE 京浜急行』は、東京都港区から神奈川県三浦半島までを結ぶ私鉄「京浜急行電鉄(京急)」を題材にしています。赤い車体がトレードマークの京急は、標準軌(1435mm)の線路幅を活かした高速運転や、熟練の技が光る分割併合運用などで知られ、多くの鉄道ファンから熱烈な支持を受けています。

京浜急行電鉄