『THE BASEBALL 2002 バトルボールパーク宣言』は、2002年3月28日にコナミからPlayStation 2向けに発売されたリアル志向のプロ野球ゲームです。前作『プロ野球JAPAN 2001』の続編にあたり、2002年シーズン開幕時点の予想データをもとに、ドラフト新入団選手や新外国人選手を含む全12球団・480名以上の実名選手が登場します。顔や体格、フォーム、しぐさなどが細かく再現されており、当時のPS2の性能を活かしたリアルなグラフィック表現が特徴です。

ゲームモードは、ペナントレースを戦う「公式戦」、友人との対戦が楽しめる「オープン戦」、操作を学べる「キャンプ」などを収録。実況は日本テレビの河村亮アナウンサー、解説は堀内恒夫と中畑清が担当し、テレビ中継さながらの臨場感を演出しています。操作系は『実況パワフルプロ野球』シリーズのシステムをベースにしており、直感的で遊びやすい設計になっています。

また、球場も11か所がフル3Dで再現されており、フランチャイズ球場の雰囲気を忠実に再現。スライディング後にユニフォームが汚れるなど、細部へのこだわりも評価されました。一方で、前作との違いが少ないという指摘もあり、選手データの更新が主な変更点と捉えられることもありました。

2002年のプロ野球では、セ・リーグは読売ジャイアンツが優勝し、松井秀喜が50本塁打・107打点でMVPを獲得。パ・リーグは西武ライオンズが制し、松坂大輔やカブレラらの活躍が光りました。これらの選手たちの能力や成績が、本作のデータにも色濃く反映されています。