『マイト アンド マジック〜デイ・オブ・ザ・デストロイヤー』は、2001年9月6日にイマジニアから発売されたPlayStation 2用の3DダンジョンRPGで、海外で人気を博した『Might and Magic VIII: Day of the Destroyer』の日本語ローカライズ版です。シリーズとしては第8作目にあたり、PC向けに展開されていた本格派RPGを、家庭用ゲーム機向けにアレンジした意欲作です。
プレイヤーは、突如現れた巨大な水晶塔によって混乱に陥った大陸「ジャデイム」を舞台に、4つの元素の門から現れた異形の存在「デストロイヤー」の脅威に立ち向かう冒険者となります。ゲームは一人の主人公を作成し、冒険の途中で出会うNPCを仲間に加えて最大5人のパーティを編成。戦闘はリアルタイムとターン制を自由に切り替えられる独自のシステムを採用しており、戦況に応じた柔軟な戦術が求められます。
また、スキル制による成長システムや、ドラゴンや吸血鬼など多彩な種族の仲間、自由度の高いクエスト構成など、PC由来の骨太なゲームデザインが特徴です。一方で、PS2版では操作性やUIに難があり、特にアナログスティックによるカーソル操作や装備管理の煩雑さが指摘されました。それでも、広大な3Dフィールドを自由に探索し、世界の真実に迫る体験は、当時の国産RPGとは一線を画す魅力を放っていました。
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