『ザ・マエストロムジーク ツヴァイ』は、オーケストラの指揮者(マエストロ)となり、クラシックの名曲をタクト一つで統率する音楽アクションゲーム。2001年08月02日にグローバル・A・エンタテインメントからPlayStation 2で発売されました。本作は、前年にPlayStationで発売された『ザ・マエストロムジーク』の正統続編であり、ハードの進化に合わせてグラフィックや音質を大幅に強化したタイトルです。プレイヤーは燕尾服に身を包んだ指揮者として、ベートーヴェンやモーツァルトといった偉大な作曲家たちの楽曲を演奏し、気難しい楽団員たちをまとめ上げ、観客を魅了する最高のコンサートを作り上げます。

ゲームプレイの中核となるのは、指揮棒に見立てたコントローラー操作による「テンポ」と「強弱(ダイナミクス)」のコントロールです。通常のコントローラーのアナログスティック、または同梱版に付属する専用の「バトンコントローラ」を使用し、画面上の譜面に表示される指示に合わせて腕を振ります。単にリズムを刻むだけでなく、大きく振れば音が強く(フォルテ)、小さく振れば弱く(ピアノ)なり、振る速度で演奏のスピードがリアルタイムに変化します。プレイヤーの指揮次第で、名曲が感動的なシンフォニーになることもあれば、不協和音だらけの無残な演奏になってしまうこともあり、オーケストラ全体を支配するマエストロならではの全能感と責任感を味わえます。

本作の特徴は、音楽ゲームでありながら「譜面通りになぞるだけではない」というアナログな操作感と、失敗時のシビアな演出です。演奏の出来栄えはリアルタイムで評価され、あまりに酷い指揮を続けると、演奏の途中であっても楽団員から「ZURÜCK!(帰れ!)」と怒号を浴びせられ、強制的に演奏が終了してしまいます。一方で、素晴らしい指揮にはブラボーの歓声が送られ、自身の感性で曲を解釈する「フリープレイモード」では、あえてテンポを揺らして情緒たっぷりに歌わせるといった高度な演奏表現も楽しむことができます。

グローバル・A・エンタテインメントは、本作のような独自性のあるシミュレーションゲームを数多く手掛けたメーカーです。クラシック音楽は敷居が高いと思われがちですが、指揮者がどのようにオーケストラを統率しているかを知ることで、その聴き方は劇的に変わります。指揮者を目指す音大生たちの青春と成長を描いた漫画『のだめカンタービレ』や、名指揮者のリハーサル風景を収めた映像作品などは、本作で味わった指揮の奥深さをより深く理解するための入り口となります。

のだめカンタービレ (コミック)

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