『激写ボーイ2 〜特ダネ大国ニッポン〜』は、カメラマンとなって街中のスクープを撮影する横スクロールのアクションシューティングゲーム。2002年09月05日にアイレムソフトウェアエンジニアリングからPS2で発売されました。本作は、1992年にPCエンジンで発売され、そのシュールな世界観でカルト的な人気を博した『激写ボーイ』の正統続編です。プレイヤーは新米カメラマンの「デビッド」となり、カメラを片手に日本の街を走り回ります。UFOの襲来、巨大怪獣の出現、果ては政治家のスキャンダルまで、画面内に次々と現れるありとあらゆる「非日常」をフィルムに収め、その特ダネ写真で稼いだ賞金でフィルムやカメラを強化しながら、超一流の報道カメラマンを目指します。

ゲームプレイは、強制スクロールで進むステージ上で、障害物をジャンプで回避しつつ、被写体に向けてシャッターを切る(撮影する)という独自のスタイルです。ファインダー(照準)を操作して被写体を捉え、決定的な瞬間を撮影すると高得点が得られます。本作の最大の特徴は、前作以上にカオスでナンセンスな「ネタ」の数々です。渋谷のスクランブル交差点や大阪の道頓堀など、日本の有名な風景をバックに、なぜかパンツ一丁で走る男や、空飛ぶモアイ像といった意味不明なキャラクターが登場し、それらを真面目にスクープとして撮影するというシュールな笑いが展開されます。

本作の独自性は、写真を撮ることが攻撃手段を兼ねている点にあります。迫りくる敵や障害物は、撮影することで撃退(あるいは無力化)できる場合があり、シューティングゲームとしての爽快感も備えています。また、撮影した写真の出来栄えによって校長(上司)からの評価が変化し、得られる報酬が変わるシステムも健在です。PS2のグラフィック性能をあえてトゥーンレンダリング風に使い、コミカルでポップな画作りを徹底することで、ブラックユーモアあふれる「特ダネ大国ニッポン」の狂騒を鮮やかに描き出しています。

前作『激写ボーイ』はPCエンジンを代表する奇ゲーの一つとして語り継がれています。本作『2』もその精神を継承し、開発はトムクリエイトが担当しました。報道写真の歴史や、決定的瞬間を捉えた名写真に興味を持った方は、ロバート・キャパなどの写真集や、報道カメラマンのドキュメンタリーを見ることで、レンズ越しに世界を切り取るという行為の奥深さ(と、本作のバカバカしさとの落差)をより深く味わうことができます。

ロバート・キャパ写真集

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