『テクニクティクス』は、広がる波紋と同期して音を奏でる、共感覚的な体験を描いたリズムアクションゲーム。2001年01月25日にアリカからプレイステーション2で発売されました。その翌年、2002年11月07日には、アーケードへの進出を経てシステムを洗練させ、新たにナムコの名曲アレンジを多数収録した続編『テクニクビート』が同ハードで発売されています。クラブのようなスタイリッシュな空間に広がる「波紋」を視覚的なガイドとし、プレイヤーキャラクターがそのリズムの中に飛び込んで音を紡ぐという、従来にない身体性を伴う音楽ゲームとして登場しました。

ゲームプレイの基本は、画面上のマーカーから広がる「波紋(リング)」が外枠と重なる瞬間にボタンを押して音を鳴らすことです。一般的な音楽ゲームと異なるのは、プレイヤー自身がキャラクターを操作してフィールド上を走り回り、アクティブにマーカーへ接触しなければならない点です。このアクション性は続編『テクニクビート』でさらに強化され、マーカーを持ち上げて移動させる「予約」や、広範囲のマーカーを一気に演奏する「スーパーアクション」といった新要素が追加されました。これにより、単に譜面をなぞるだけでなく、自ら音の配置を最適化し、演奏手順を構築するパズル的な戦略性が生まれています。

本シリーズの特徴は、本格的なクラブサウンドと、ゲームメーカーの枠を超えたコラボレーション楽曲です。アリカの細江慎治氏(めがてん細江)らが手掛ける硬派なテクノやトランスに加え、『テクニクビート』では『マッピー』や『ディグダグ』、『リッジレーサー』といった往年のナムコ作品のBGMが大胆なリミックスで収録されています。ドット絵のキャラクターたちが3D空間で踊り、光と音が連鎖していく高揚感は、まさにデジタル空間で行われるライブパフォーマンスのような一体感を実現しました。

アリカは、『ストリートファイターEX』シリーズなどで知られる開発会社ですが、そのサウンドチーム「スーパースィープ」による楽曲はゲーム音楽ファンの間で絶大な支持を得ています。本作でフィーチャーされている「テクノ」という音楽ジャンルは、シンセサイザーなどの電子楽器を駆使した無機質かつ反復的なビートが特徴です。その歴史や名盤を知ることで、ゲーム内の楽曲が持つ文脈をより深く理解することができます。

テクノ・デフィニティブ (書籍)

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