『プロ麻雀 極 NEXT』は、日本プロ麻雀連盟公認のトッププロたちとの臨場感溢れる対局をリアルに再現した麻雀シミュレーションです。2000年8月31日にアテナからPlayStation 2で発売され、新世代機の性能をフルに活かした高速な思考ルーチンと、細部まで描き込まれたグラフィックによって、従来の麻雀ゲームを凌駕する没入感を実現しました。

本作の最大の特徴は、日本プロ麻雀連盟に所属する実在のプロ雀士16名が実名で登場する点にあります。「ミスター麻雀」こと小島武夫プロをはじめ、当時デビュー間もなかった二階堂瑠美・亜樹姉妹など、麻雀ファンにはおなじみのスター雀士たちが対戦相手として立ち塞がります。単に名前を冠しているだけでなく、各プロ独自の打ち筋や勝負所での決断、得意な役作りといった個性が高度なアルゴリズムによって忠実に再現されています。

PlayStation 2の心臓部である「Emotion Engine」を駆使した思考ルーチンは、当時の家庭用ゲーム機において最高レベルの速度を誇ります。対局中の思考待ち時間が極限まで短縮されており、ストレスのないスピーディーな対局が可能です。また、牌や雀卓の質感、対局者の手元の動きに至るまで3Dグラフィックで緻密に描写されており、まるで実際の雀荘や放送対局の場に身を置いているかのような緊張感を味わうことができます。

ゲームモードは、プロたちとリーグ戦を勝ち抜く「プロに挑戦」モードを中心に、ルールを自由に設定できる「フリー対局」や、自身の戦績を詳細に分析できるデータ機能が充実しています。自身の打牌傾向や期待値の算出、平均順位といった膨大な対局データが蓄積されるため、単なる娯楽に留まらず、自分の打ち筋を客観的に見つめ直して実力を向上させるための「上達ツール」としても極めて高い完成度を誇ります。

演出面においても、臨場感を盛り上げるフルボイスの音声ガイダンスや、対局を彩るBGMが対局の熱をさらに引き立てます。各プロ雀士には専用の顔グラフィックが用意され、勝負の要所では迫力あるカットイン演出が挿入されるなど、真剣勝負の中にもエンターテインメント性が巧みに融合されています。初心者から熟練の雀士まで、プロの壁に挑む高揚感を家庭でじっくりと堪能できる一作です。

『プロ麻雀 極 NEXT』は、1990年代から続く老舗の麻雀ゲーム『プロ麻雀 極』シリーズの系譜を受け継ぐ作品です。日本プロ麻雀連盟が全面協力しており、実在のプロたちの理論に基づいた「本物の麻雀」を最新のゲーム機で体現することを目指して制作されました。

プロ麻雀 極