『Velvet File -ヴェルベットファイル-』およびその改良版『Velvet File Plus -ヴェルベット ファイル プラス-』は、近未来の東京を舞台に軍事クーデターの鎮圧作戦を描く戦略シミュレーションゲーム。オリジナル版は2000年08月10日に、バランス調整などを施した『Plus』は2001年03月29日に、それぞれダズからプレイステーション2で発売されました。物語の舞台となるのは2002年8月、突如として発生した自衛隊の一部将校による反乱によって戒厳令下に置かれた日本の首都です。プレイヤーは、民間企業によって極秘開発されていた人型歩行兵器「バレット」のテストパイロットたちを率いる指揮官となり、政府からの要請を受けてクーデター軍を鎮圧するための「東京7日間戦争」へと身を投じます。
ゲームプレイは、四角いマスで区切られた3Dマップ上でユニットを動かすターン制シミュレーションを採用しています。各ユニットはAP(アクションポイント)を消費して移動や攻撃を行い、APが残っている限り1ターン内に何度でも行動できるシステムを搭載しています。戦場となるのは渋谷や新宿、お台場といった実在する東京の市街地であり、ビル街や高速道路といった地形の高低差を利用した戦術が求められます。また、搭乗機である「バレット」は、両手、両肩、バックパックといったパーツごとに武装をカスタマイズでき、ミッションの内容に応じた機体構成を練る戦略的な楽しさを提供します。『Plus』では、難易度の調整やバグの修正が行われたほか、メディアがCD-ROMからDVD-ROMへ変更され、より快適なプレイ環境が整えられました。
本シリーズの最大の特徴は、荒牧伸志氏と山根公利氏という著名なメカニックデザイナーを起用した、リアリティ溢れるメカ描写と硬派な世界観です。架空の兵器でありながら、既存の戦車やヘリコプターと共存しても違和感のない無骨なデザインの「バレット」が、市街戦を繰り広げる姿はミリタリーファンの心をくすぐります。中野友和氏によるキャラクターデザインも物語に彩りを添えており、民間人の寄せ集め部隊が実戦の中で成長し、国家の存亡をかけた戦いに挑むシリアスなドラマが展開されます。
本作のメカニックデザインを担当した荒牧伸志氏は、『機動警察パトレイバー』や『APPLESEED』などの作品で知られ、リアルなメカ描写とSF設定の融合において高い評価を得ています。本作の世界観や、東京を舞台にした軍事サスペンスという要素に惹かれた方には、同じく東京でのクーデターを描いたアニメーション映画『機動警察パトレイバー 2 the Movie』などが、その系譜にある作品として深く楽しめるはずです。
機動警察パトレイバー 2 the Movie (Blu-ray)













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