2000年にコナミから発売された『永世名人Ⅳ』は、将棋AI開発者・吉村信弘氏による思考エンジンを搭載したシリーズ第4作であり、PlayStation 2専用ソフトとして登場しました。本作は、前作までの家庭用ゲーム機向け作品からさらに進化し、当時の最新ハードウェア性能を活かしたグラフィック表現と操作性の向上が図られています。

本作では、対局モードに加えて詰将棋や棋譜再現といった学習・鑑賞機能が引き続き搭載されており、将棋初心者から上級者まで幅広い層に対応しています。特に、思考エンジンの改良により、コンピュータの指し手の精度や思考速度がさらに向上し、実戦的な対局体験が可能となっています。また、ユーザーインターフェースも刷新され、より直感的な操作が可能となった点も特徴です。