『リッジレーサーV』は、ナムコ（現バンダイナムコエンターテインメント）によるレースゲーム『リッジレーサー』シリーズの第5作であり、PlayStation 2のローンチタイトルとして登場した作品です。舞台は初代『リッジレーサー』の都市「リッジシティ」で、昼夜が変化するリアルタイム演出と、60fps描画による滑らかな映像表現が特徴です。

ゲームは2対2のレース形式で進行し、スタンダード・エクストラ・デュエルの3クラスに分かれたマシンを使い分けながら、グランプリ制覇を目指します。エンジン換装やカラーリング変更などのカスタマイズ要素も導入され、性能と外観の両面で自分好みに調整可能です。ドリフトタイプとグリップタイプの挙動差も明確で、プレイヤーの走行スタイルに応じた選択が求められます。

PS2版では、シリーズ初のゲストミュージシャンによるBGM（BOOM BOOM SATELLITES、THE MAD CAPSULE MARKETSの上田剛士など）を採用し、サウンド面でも刷新されています。また、イメージキャラクターは深水藍が担当し、オープニングムービーなどで登場。ナレーションは鮎貝健が架空のFMラジオDJとして演出を盛り上げます。ニトロ未搭載の最後の『リッジ』作品として、原点回帰と技術革新が融合した一作です。