『どこでもハムスター』シリーズは、手のひらの中で愛らしいハムスターとコミュニケーションを楽しめる、癒やし系育成シミュレーションの金字塔です。第1作目は2000年1月6日、携帯ゲーム機ワンダースワンで発売されました。当時社会現象となっていたハムスターブームを背景に、リアルな飼育体験よりも「言葉を教え、会話を楽しむ」というキャラクター性を重視したシステムが、子供から大人まで幅広い層の心を掴みました。

シリーズはハードの垣根を超えて展開し、PlayStation版『どこでもハムスター2 (ちゅー)』ではハードの性能を活かした3Dグラフィックにより、ハムスターたちの毛並みや仕草がより表情豊かに進化。続くワンダースワン版『3 おでかけサフラン』ではカラー対応と共に、カゴの外へ飛び出す冒険要素が加わりました。さらに、ジャンルも多様化し、最大4人で遊べるボードゲーム『4 どきどきすごろく大冒険!』や、絵本の世界をクリックして探索する『びっ!クリック探検隊』など、育成の枠を超えて「ハムスターたちの世界」そのものを楽しむ作品へと広がっていきました。

登場するハムスターたちは、小さくて臆病な「キャロ」、食いしん坊の「サフラン」、おしゃれな「ニーボ」など個性派揃い。プレイヤーが教えた言葉を覚え、時にはトンチンカンな、時にはドキッとするような返事をしてくれる彼らとの日々は、忙しい現代人の心に温かな安らぎを与えてくれます。携帯機でいつでも一緒にいられる手軽さと、据え置き機でのリッチな表現、その両輪で「デジタルペット」の新たな形を提示した名シリーズです。

本シリーズを手掛けた株式会社ベック(Bandai Entertainment Company)は、バンダイグループのゲーム開発会社として数多くのキャラクターゲームを送り出したメーカーです。アニメ原作のゲーム化(『ガンダム』シリーズなど)を得意とする一方で、本作のようなオリジナルキャラクターによるヒット作も生み出しました。『どこでもハムスター』は漫画誌『なかよし』での猫部ねこ氏による連載やキャラクターグッズ展開など、ゲームの枠を超えたメディアミックスも行われ、2000年代初頭の「ハムスターブーム」を象徴するコンテンツの一つとして親しまれました。

どこでもハムスター(シリーズ関連商品)

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