『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』は、金属生命体「ゾイド」の部隊を指揮して惑星Ziの制圧を目指すシミュレーションRPG。2002年2月21日にトミーからプレイステーションで発売され、前作『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』のシステムを刷新した続編としてリリースされました。

物語の舞台は、前作の「中央大陸戦争」から「西方大陸戦争」へと移行し、プレイヤーはヘリック共和国軍またはガイロス帝国軍の指揮官として戦場に立ちます。ヘックス(六角形)で構成されたマップ上で戦略的な移動を行い、敵と接触すると3Dグラフィックによる迫力の戦闘アニメーションへと移行します。ストーリーはミッションクリア型で進行し、選択した勢力によって異なる視点で戦記が描かれます。

ゲームシステム面では、前作で複雑すぎると指摘された改造システムが整理されました。機体ごとの個性を決定づける「固定装備」と、拡張用の「外部パーツ」に分類されたことで、より戦略的なカスタマイズが可能になっています。戦闘中にはタイミングよくボタンを押して攻撃力や防御力を高める「ゾイド支援システム」が導入され、シミュレーションでありながらアクション性の高い駆け引きを楽しめるのが特徴です。登場機体は「ライガーゼロ」や「バーサークフューラー」など新世代機を含めた100種類以上に及びます。

『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』は、1983年にトミー(現タカラトミー)が立ち上げた玩具シリーズ「ゾイド(ZOIDS)」を題材にしています。ゼンマイやモーターでリアルに歩行する組み立て式駆動玩具として誕生し、付属の「バトルストーリー」で描かれる硬派な戦争描写が人気を博しました。本作はアニメ『ゾイド新世紀/ZERO』放送時期のラインナップが中心となっています。

ZOIDS(ゾイド)シリーズ