『HOSHIGAMI 〜沈みゆく蒼き大地〜』は、精霊信仰が根付く「マーディアス大陸」を舞台に、傭兵の少年ファズが戦乱の運命に立ち向かうシミュレーションRPGです。オリジナル版は2002年2月7日にマックスファイブからPlayStationで発売されました。その後、新キャラクターや難易度選択機能を追加し、システムを大幅に改良したリメイク版『HOSHIGAMI』が2007年にニンテンドーDSで登場しています。プレイヤーは高低差のあるクォータービューのマップで部隊を指揮し、敵対する軍事大国や謎の勢力との戦いを繰り広げます。
本作の最大の特徴は、一般的な「移動して攻撃して終了」というターン制の概念を覆す「RAP(レディ・アクション・ポイント)」システムです。キャラクターはRAPという行動力ゲージを消費して移動や攻撃を行いますが、このポイントを全て使い切らずに残してターンを終えることで、敵の攻撃に対する回避率を上げたり、次のターンに素早く行動したりすることができます。また、敵を攻撃してノックバックさせ、待機している味方の方向へ弾き飛ばすことで連続攻撃が発生する「セッション」システムも搭載されており、ビリヤードのように敵を弾いて大ダメージを与える爽快感と、緻密な配置計算が求められるパズル的な戦略性が融合しています。
PlayStation版はその独創的なシステムと裏腹に、極めて高い難易度で知られています。戦闘不能になった仲間が一定ターンで完全に消滅(ロスト)するシビアな仕様や、回復手段の乏しさ、敵AIの容赦ない連携攻撃などが多くのプレイヤーを苦しめました。一方で、その厳しさゆえにセッションが決まった時の達成感は凄まじく、システムを理解したコアゲーマーからは「スルメゲー」として高く評価されています。DS版では難易度調整や操作性の改善が図られており、より遊びやすい環境でこの歯ごたえのある戦略バトルを楽しむことができます。
ゲーム内で敵を弾き飛ばして連鎖させる「セッション」の快感は、物理的な法則を利用してターゲットを狙うビリヤードや、盤上の駒を弾くボードゲームに通じるものがあります。自宅で手軽に遊べるフィンガービリヤードや、木製のカロム(キャロム)盤を用意すれば、デジタル画面の中だけでは味わえない、指先で計算して駒を弾く物理的な爽快感を体験することができます。













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