『ドキドキプリティリーグ Lovely Star』は、女子野球同好会のマネージャーとして個性豊かな部員たちとの交流や部存続のための奮闘を描く恋愛アドベンチャー。2001年12月13日にエクシングからPlayStationで発売されました。
舞台は前作までの「霞ヶ浦高校」から「横浜岬学園」へと移り、登場キャラクターも一新されています。プレイヤーは肩の故障で選手生命を絶たれた元投手の高校生となり、生徒会から目の敵にされている女子野球同好会のアドバイザー兼マネージャーとして、彼女たちの活動を支えることになります。
前2作に存在したメニュー選択による野球練習や、試合中の詳細な采配指示といった育成シミュレーション要素が排除された点が最大の特徴です。代わりに、街や校内を移動してイベントを発生させるオーソドックスなアドベンチャー形式が採用されており、ヒロインたちとの親交を深めるギャルゲーとしての側面がより強調された構成となっています。
全編がフルボイスで進行し、生徒会の妨害を乗り越えて試合を目指すというドラマチックなシナリオが展開されます。野球そのものの戦術性よりも、各キャラクターの背景や悩み、そして主人公との絆に重きを置いた内容となっており、シリーズの中でも異色のプレイフィールを持つ作品としての立ち位置を確立しています。
ヒロインたちのボイスを、当時の人気声優陣が担当している点も見逃せません。野球シーン自体は演出の一部として簡略化されていますが、キャラクター同士の掛け合いや、逆境に立ち向かう部員たちの健気な姿にフォーカスした、感情移入しやすい仕上がりとなっています。
本作は、美少女とスポーツを融合させた「ドキプリ」シリーズの完結編にあたります。前作までの熱血スポーツ路線のエッセンスを残しつつ、よりヒロインとの関係性を重視した、1990年代から2000年代初頭の恋愛アドベンチャーの系譜に連なる作品です。













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