『ルナ・ウイング 〜時を越えた聖戦〜』は、光の民「セラード」と闇の民「ベルガード」の数千年にわたる因縁を描いた恋愛巨編ファンタジーシミュレーションRPG。2001年7月12日に翔泳社からPlayStationで発売されました。
本作は、IT関連の書籍出版などで知られる翔泳社が手掛けたコンシューマーゲーム事業の集大成とも言える作品です。プレイヤーは、聖騎士団の最年少団長となった主人公レシオン(CV:高橋直純)となり、飛空艇を駆って各地を転戦します。物語は、かつての超文明エルセリオや、衛星ベルガから襲来する破壊神ゼルアザといった壮大なバックボーンを持ち、シリアスな戦記物としての側面も持ち合わせています。
最大の特徴は、独自の会話システム「ニュアンス・リプライ(N.R.)システム」です。ヒロインたちとの会話において、単に選択肢を選ぶだけでなく、その時の「感情(ニュアンス)」を決定することで好感度が複雑に変動します。この好感度はエンディングだけでなく、ユニットの攻撃力などのステータスにも直結しており、誰と親密になるかが戦局を左右します。笠原弘子、南央美、坂本真綾といった豪華声優陣が演じるヒロインたちとのドラマと、戦略的なバトルが密接に絡み合う意欲作です。
現在は技術書や資格試験書の出版社として有名な翔泳社ですが、1990年代後半から2000年代初頭にかけてはゲームソフトの開発・販売も行っていました。『みさきアグレッシヴ!』などのシミュレーションゲームを手掛け、本作はそのゲーム事業からの事実上の撤退作(最終作)にあたります。キャラクターデザインには青山総一氏を起用し、主題歌をヒロイン役の笠原弘子氏が担当するなど、最後まで丁寧な作り込みがなされていました。













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