『三國志III』は、身分制度と指揮能力が戦略の幅を広げる歴史シミュレーションゲームです。

本作では、武将に「軍師」「将軍」「文官」「武官」の身分が設定され、それぞれ実行可能なコマンドや継続期間が異なります。知力・政治・武力・陸指・水指といった能力値が細分化され、武将の個性がより明確に表現されました。新君主・新武将の登録機能も導入され、プレイヤーの自由度が大幅に向上しています。

戦闘では「一騎討ち」が通常コマンドとして追加され、戦局の緊張感が増しました。野戦・水戦・古戦場の概念も初登場し、地形や天候が戦術に影響を与えます。計略も「偽令」「同士討ち」「落とし穴」などが新設され、戦略フェイズの選択肢が豊富になりました。武将数は531人に増加し、諸葛亮死後のシナリオも初めて収録されています。

PS版は、PC版をベースにUIを家庭用向けに最適化。ロード時間はやや長めですが、操作性は安定しており、シリーズファンからは「家庭用でも本格的に遊べる」と評価されています。グラフィックは簡素ながら、武将のセリフ演出が豊富で、戦闘の臨場感を高めています。