『ザ・マエストロムジーク』シリーズは、オーケストラの指揮者となり、専用の「バトンコントローラ」を振ってクラシックの名曲を演奏する体感型音楽シミュレーションゲーム。2000年にグローバル・A・エンタテインメントからPlayStationで発売されました。
本シリーズ最大の特徴は、同梱(または別売)の指揮棒型コントローラを使用した直感的な操作です。プレイヤーがバトンを振る速度で「テンポ」を、振る大きさで「強弱(ボリューム)」をリアルタイムに制御することで、自分だけの解釈による演奏が可能となります。単にリズムに合わせてボタンを押すだけの音ゲーとは異なり、オーケストラ全体を支配するマエストロの気分を味わえるのが魅力です。
シリーズ展開として、基本となる第1作に加え、新たな楽曲を追加する「アペンドディスク」が2作リリースされました。『アンコールディスク』では、ベートーヴェンの「運命」やメンデルスゾーンの「結婚行進曲」など、本編に収録しきれなかった名曲13曲を追加。『メリークリスマス アペンドディスク』では、「きよしこの夜」や「ジングルベル」といったクリスマスソング7曲に加え、ミニゲームも収録されています。これらアペンドディスクの起動には本編ディスクが必要となりますが、季節や気分に合わせてレパートリーを広げられる拡張性の高さも、当時の音楽ゲームとしては先進的な試みでした。
2000年代に個性的なゲームを数多くリリースした日本のメーカーです。本作『ザ・マエストロムジーク』は同社の代表作の一つであり、後にPlayStation 2でグラフィックやシステムを強化した続編『ザ・マエストロムジーク ツヴァイ』も発売されました。クラシック音楽という堅苦しくなりがちな題材を、専用デバイスを用いた体感ゲームとして落とし込むことで、初心者から音楽ファンまで楽しめるエンターテインメントに昇華させています。













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