『仙界大戦〜TVアニメーション仙界伝封神演義より〜』は、2000年にバンダイよりPlayStation向けに発売されたアドベンチャーRPGです。TVアニメ『仙界伝 封神演義』をベースに、太公望・楊戩・哪吒・黄飛虎・黄天化ら主要キャラクターの視点で物語が展開されます。アニメ第1話から仙界大戦までの流れを再構成した構成で、各章ごとに異なる主人公を操作しながら進行します。
ゲームはアドベンチャーパートと戦闘イベント、修行ミニゲームで構成されており、戦闘はターン制の簡易RPG形式が採用されています。戦闘後や修行成功時にレベルアップが可能で、宝貝(パオペエ)を使った技の習得や強化も行えます。また、アニメのムービーが随所に挿入されており、原作ファン向けの演出が施されていますが、ムービーの内容が本編と無関係な場面も含まれており、演出面に一部不整合が見られます。
クリア後には録り下ろしのミニドラマ「猿喜湯」が解放され、三蔵一行が温泉で過ごすギャグテイストのエピソードが楽しめます。一方で、戦闘のテンポやロード時間の長さ、シナリオの未完結感などが指摘されており、ゲーム性よりもキャラクターや世界観の再現に重きを置いた設計となっています。
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