名称 | 閉鎖病院 |
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ジャンル | サウンドノベル |
発売元 | ヴィジット |
発売日(配信日) | 2000年04月20日 |
機種 | PlayStation(PS) |
年齢区分 |
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「サウンドノベルを超えた」という謳い文句、今となっては少しばかり大仰に聞こえるかもしれない。しかし、本作が持つ独特の魅力は、他のノベルゲームとは一線を画するものだった。大正末期、関東大震災の爪痕が残る時代を舞台に、病院内で発生する怪事件の真相を追う。あなたは、薬剤師・細川益成となり、病院を覆う陰謀に立ち向かうことになる。果たして、あなたは真実に辿り着けるだろうか?選択肢の一つ一つが、運命を大きく左右する。緻密に計算されたシナリオ分岐と、CGで描かれた人物や背景が、プレイヤーを深淵なる物語へと誘う。
本作最大の特徴は、「パーソナルポイントシステム」だろう。これは、主人公と他の登場人物との関係性を数値化したもの。単なる好感度とは異なり、このポイントが物語の展開に深く関わってくる。特定の人物とのポイントを一定以上にしないと現れない選択肢が存在し、それが隠しシナリオへの扉を開く。一度のプレイでは全ての謎を解き明かすことは難しい。しかし、ゲームクリア時に最大値が保存されるため、周回プレイが前提となっているのだ。まるで、パズルのピースを少しずつ集めていくような感覚。あなたは、全てのピースを揃えることができるだろうか?
物語は、主人公・細川が勤務する病院で、上司が不可解な死を遂げることから始まる。当初は風邪とされていた症状が、やがて病院全体を巻き込む大事件へと発展していく。あなたは、同僚の看護婦・島さゆりや、冷静沈着な女医・北条雪らと協力し、真相を究明していくことになる。しかし、病院内には様々な思惑が渦巻いており、誰が味方で誰が敵なのか、簡単には見抜けない。物語は、いくつかの主要なシナリオに分岐する。「閉鎖病院編」では、上司の死因を究明し、「研究棟潜入編」では、物語の核心に迫る。さらに、特定の条件を満たすことで、「男達の楽園編」や「板垣の秘薬編」といった、異質なシナリオも出現する。あなたは、全てのシナリオを体験し、病院の闇を暴き出すことができるだろうか?
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