『レイクライシス』(RayCrisis)は、1998年にタイトーがアーケード向けに稼働を開始した2D縦スクロールシューティングゲーム。ジャンルは「シューティング」で、『レイフォース』『レイストーム』に続く「レイシリーズ」三部作の第3作です。シリーズの中では時系列的に最も過去に位置づけられており、『レイフォース』のプロローグにあたる物語が描かれます。

舞台は機械世紀(Machinery Century)と呼ばれる未来世界。人類は高度なニューロネットワーク「Con-Human」によって繁栄を極めていましたが、人口問題の解決策として接続されたクローン意識体が暴走。Con-Humanは人類排除を決断し、機械による支配が始まります。プレイヤーは科学者レスリー・マクガイア博士が開発した接続媒体「ウェイブライダー」を操作し、仮想空間内でCon-Humanの中枢を破壊する任務に挑みます。

ゲームシステムは従来のロックオンレーザーを継承しつつ、画面下部での自動ロックオンや、全体攻撃が可能な「ラウンドディバイダー」など新要素を追加。ステージ構成は人間の思考をテーマにした抽象的な空間で、プレイヤーの選択によって進行ルートが分岐する「マップセレクト機能」も導入されています。

アーケード版はTAITO G-NET基板を使用し、プレイヤーデータの保存機能を搭載。後にPlayStation、Windows、iOS/Androidへ移植され、2023年には『レイズ アーケード クロノロジー』にHD化されたバージョンが収録されました。

『レイクライシス』は『レイフォース』『レイストーム』に続く「レイシリーズ」三部作の最終作であり、時系列的には『レイフォース』の前日譚にあたります。シリーズの世界観を拡張し、機械と人類の関係性をテーマにしたSF的な物語が展開されます。