『ヴィジランテ8〜セカンドバトル〜』は、2000年2月24日にシスコンエンタテインメントよりPlayStationとドリームキャスト向けに発売されたカーコンバットアクションゲームである。アメリカのLuxoflux社が開発し、Activisionが海外でリリースした『Vigilante 8: 2nd Offense』の日本語ローカライズ作品で、前作『ヴィジランテ8』の続編にあたる。

本作の舞台は近未来のアメリカで、燃料資源を巡る闘争のなか、テロ組織「コヨーテ」と自警団「ヴィジランテス」が激しい戦いを繰り広げる。プレイヤーはクセの強いキャラクターたちから一人を選び、重装備の車両に乗り込み、バトルステージで敵を撃破しながらストーリーを進めていく。武器にはロケットランチャー、火炎放射器、地雷など多彩な攻撃手段が用意されており、各マシンには固有の“必殺技”が搭載されている。これらは隠しコマンドの入力で発動することができ、コアなプレイヤーにとっては奥深い攻略要素となっていた。

また、戦場となるステージは破壊可能な建物やギミックに富んでおり、地形を活かした戦術が要求される。ストーリーモード以外にも対戦モードやアーケードモードが用意されており、1人でも2人でも楽しめるつくりとなっている。さらに、前作『ヴィジランテ8』のディスクを使うことで旧ステージが遊べるという裏技も存在し、シリーズファンに向けた遊び心が光る仕様だった。

日本では知名度こそ限定的であったものの、アメリカンテイストの強い世界観と、破壊とスピード感が融合した戦闘カーアクションとして、一定のカルト的評価を得たタイトルである。