『超謎王』は、2000年1月27日にバンダイビジュアルより発売されたプレイステーション用のクイズアドベンチャーゲームで、1996年の『謎王』の続編にあたる作品です。クイズ作家・道蔦岳史の監修による4000問以上の本格問題を収録し、重厚な世界観と融合させた異色の構成が特徴です。

本作は「テロリストモード」「クイズ独房モード」「思考対戦モード」の3つのモードで構成されており、それぞれに異なる遊び方が用意されています。テロリストモードでは、プレイヤーは人類の思考を支配するシステム「Lullus」が存在する塔を破壊するために送り込まれた最後の刺客「彼」となり、3Dダンジョンを進みながらジャンル選択制のクイズに挑戦します。正解数や誤答許容数、制限時間といった「答破条件」を満たすことで進行し、ライフ制やアイテムカードによる補助要素も存在します。エンディングはA・B・Cの3種類が用意されており、選択ジャンルや正解率などによって分岐します。

クイズ独房モードでは、5形式のクイズ(2~5択、並べ替え)に挑戦し、全問正解を目指す修行的な内容となっており、セーブ不可のため根気と記憶力が試されます。思考対戦モードでは、1人または2人で早押しクイズによる対戦が可能で、正解によって相手の体力ゲージを削るバトル形式が採用されています。CPU対戦では「チャールズ」「ゴーレム」「リュウメイ」といったキャラが登場し、それぞれ異なる難易度とジャンルを持っています。

また、テロリストモードをクリアすると「暗号モード」が解禁され、入力した名前が2文字のコードに変換される仕掛けが登場。これは当時のEMOTIONキャンペーンと連動した特典要素でした。演出面では、塔やLullusに関するムービーが随所に挿入され、プレイヤーの没入感を高めています。