『スーパーロボット大戦EX』は、1994年にスーパーファミコン向けに発売された作品をベースに、グラフィックや演出を強化したPlayStation版が2000年1月6日にリリースされました。本作は『第4次スーパーロボット大戦』の外伝的な位置づけであり、魔装機神サイバスターの世界“ラ・ギアス”を舞台に、3人の主人公それぞれの視点で物語が展開していきます。
物語は「マサキの章」「リューネの章」「シュウの章」という3つのシナリオで構成されており、プレイヤーは任意の順番でプレイ可能です。それぞれ難易度や使用できるユニット、登場キャラクターが異なるため、章ごとにまったく異なる戦略が求められるのが特徴です。シナリオ選択によって互いの物語が影響を与え合う「インタラクティブ・シナリオ・システム(ISS)」も導入されており、シリーズの中でも特にストーリーと構造が連動する作品となっています。
PlayStation版では、『スーパーロボット大戦F』で採用された改良システムがベースとなり、インターフェースやバランスの調整が図られました。ボイス演出の追加や精神コマンドの再調整などにより、オリジナル版からの進化が明確に感じられます。ただしセーブデータの互換性はなく、前作から引き継ぐ要素はありません。
参戦作品もシリーズ屈指のクロスオーバーが実現されており、『聖戦士ダンバイン』や『魔装機神サイバスター』を中心に、『ガンダム』『マジンガー』『ゲッター』といった定番作品が融合する世界観は、多くのファンにとって魅力的なものとなっています。
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