『DIRT CHAMP モトクロスNo.1』は、土煙を巻き上げてコースを疾走するオフロードバイクの迫力を再現したモトクロスレーシングゲーム。2000年01月06日にメディアリングからプレイステーションで発売されました。本作は、海外で高い評価を得ていた『Championship Motocross』シリーズをベースにローカライズされた作品であり、日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)の推薦および協力を受けている点が大きな特徴です。スタジアム内に作られた人工的なスーパークロスコースや、自然の地形を生かした広大なモトクロスコースを舞台に、泥臭くも熱いレースが展開されます。
ゲームプレイは、排気量の異なる「125cc」「250cc」「500cc」のクラスを選択し、シリーズ戦を勝ち抜くチャンピオンシップモードを主軸としています。操作感はシミュレーション寄りのリアルな挙動を目指しており、着地時のサスペンションの沈み込みや、路面状況によるグリップの変化を指先で感じ取ることができます。単に速く走るだけでなく、ジャンプ中に「スーパーマン」や「ナックナック」といった派手なスタント(トリック)を決める要素も盛り込まれており、観客を沸かせながらタイムを競うエクストリームスポーツとしての側面も楽しめます。
本作の特徴は、プレイステーションの限界に挑んだグラフィックと、こだわりのサウンド表現にあります。複数のバイクが入り乱れるレースシーンでも処理落ちを抑えつつ、バイクのエンジン音やエキゾーストノート(排気音)をリアルに再現しています。また、天候の変化がレース展開に影響を与えるシステムや、パーツ交換によるマシンのセッティング機能も搭載されており、当時のモトクロスファンが求める要素を硬派に詰め込んだ一作として知られています。
本作のベースとなったのは、米国のTHQ社が発売した『Championship Motocross featuring Ricky Carmichael』です。伝説的なライダーであるリッキー・カーマイケルをフィーチャーした同作は、その完成度の高さから欧米でヒットしました。日本版ではライセンスの関係で彼の名前こそ冠されていませんが、ゲームの中身は世界最高峰のモトクロス体験そのものです。モトクロスの激しい世界観に興味を持った方は、AMAスーパークロスのドキュメンタリー映像などを見ることで、ライダーたちの超人的なテクニックをより深く理解することができます。













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