『カウントダウンヴァンパイヤーズ』は、1999年にPlayStation向けに発売されたホラーアクションアドベンチャーゲームで、吸血鬼をテーマにした独自の世界観と救済システムを備えた異色の作品です。開発はK2、発売はバンダイが担当し、アメリカでも2000年にローカライズ版が展開されました。物語は、カジノホテル「デザートムーン」で起きた惨劇を軸に、主人公キース・J・スナイダーが吸血鬼化した人々を救いながら脱出を目指す構成となっています。
プレイヤーは、麻酔銃とスタングローブを駆使して敵を眠らせ、聖水「白い水」で人間に戻すことでレスキューを行います。この選択がゲームの評価や報酬に影響し、殺すか救うかの判断がプレイヤーに委ねられます。武器はハンドガンやショットガン、グレネードガンなど多彩で、一部は改造による強化も可能。敵は人型ヴァンパイアだけでなく、巨大なコウモリや狼男、突然変異したカエルなど多様なクリーチャーが登場し、緊張感のある戦闘が展開されます。
ゲーム内には「J」という通貨が存在し、レスキュー成功やカジノのスロット・ルーレットで獲得可能。これを使って回復アイテムやマップを購入することができ、探索と資源管理のバランスが求められます。セーブやアイテム管理はネットワーク端末で行い、電子メールによる情報収集も可能。7時間未満で30%以上の人型ヴァンパイアを救出してクリアすると隠しシナリオが解放され、さらに60%以上で主人公がヴァンパイア化するミニゲームもプレイ可能です。
本作はPlayStation専用タイトルとして、固定カメラによる演出やムービーシーンのグラフィックに力が入っており、バイオハザードに似た操作性ながら独自の救済システムで差別化を図っています。ストーリーの全貌は高ランククリアによる周回プレイで明かされる構成となっており、ホラーと人間ドラマが交錯する重厚な世界観が魅力です。
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