『てれび紙芝居Vol.1』は、親子で楽しめる音声付きデジタル紙芝居集です。

本作は「親子エンタテインメントシリーズ」として展開されたタイトルで、昔話や童話をフルボイスで再生する紙芝居形式の読み聞かせソフトです。収録作品には『白雪姫』『さるかに合戦』『うらしまたろう』などが含まれており、画面に合わせてナレーションが進行します。操作は非常にシンプルで、ボタン一つでページ送りが可能。特に「読み上げ速度を調整できる」機能は、子どもの理解度に合わせた使い方ができると好評でした。

各話には効果音やBGMも付いており、紙芝居ながら視覚と聴覚の両方で物語を楽しめます。声優陣には児童向け番組で活躍するナレーターが起用されており、安心感のある語り口が特徴です。レビューでは「寝る前の読み聞かせに使っていた」「祖父母と一緒に楽しめた」といった声もあり、世代を超えたコミュニケーションツールとしても機能しました。

プレイステーション専用タイトルで、1999年末に発売された本作は、ゲームという枠を超えた“家庭向けデジタル絵本”として位置づけられています。Vol.1と銘打たれている通り、シリーズ化を前提とした構成で、教育・娯楽の両面から注目された作品です。