『プラネット・ドブ』は、音楽ユニット「Date of Birth(DOB)」の世界観をベースに構築された、PlayStation専用の実験的アートゲームです。

ゲームはジャンル分類が困難なほど独自性が高く、プレイヤーは“DOB”という文字を顔に持つキャラクターを操作し、抽象的な空間を移動しながら音楽とビジュアルの融合を体験します。ステージ構成や目的は明示されず、操作や演出は直感的かつ感覚的に展開。ゲームというよりも、インタラクティブな音楽映像作品に近い構造です。BGMはテクノやドラムンベースを中心に構成され、音楽に合わせて空間が変化する演出が特徴です。

グラフィックは重藤賢一氏によるデザインで、DOBのメンバーが関わった映像・音楽・演出が一体化。ゲーム内のキャラクターや背景は、アナログジャケットやライブ演出を思わせる構成で、プレイヤーの操作がそのまま“演奏”や“演出”に繋がる感覚を生み出します。国内では知名度が低いものの、海外の一部音楽ファンからは高い評価を受けており、サウンドトラックCDはプレミア化しています。