『プロ野球シミュレーション ダグアウト‘99』は、1999年10月28日にデジキューブからPlayStation向けに発売された、監督視点の本格派プロ野球シミュレーションゲームです。プレイヤーは12球団の監督となり、1シーズンのペナントレースを采配と戦略で勝ち抜いていきます。アクション要素はなく、スタメン決定や継投、代打・代走、守備シフトなど、すべての判断をデータと状況に基づいて行う“采配特化型”の設計が特徴です。

登場選手は1999年当時のNPB1軍・2軍あわせて約800人にのぼり、成績や調子、対戦相性などが細かく設定されています。シーズン中にはトレードや新外国人の加入といったイベントも発生し、現実のプロ野球さながらの“動く戦力”を扱う面白さがあります。特に、選手の調子が毎年変動するため、同じチームでも毎回異なる展開になるリプレイ性の高さが魅力です。

また、場内アナウンスやスコアボードの再現、応援音声の収録など、演出面にもこだわりが見られ、D.J.KIMURA氏による選手コールなども実装されています。さらに、二刀流選手や打撃の良い投手の再現、シーズン途中の補強対応など、当時としては非常に先進的な要素も盛り込まれていました。