『エイブ ’99』(原題:Oddworld: Abe’s Exoddus)は、奇妙でグロテスク、だけど愛らしい生物「マドカン族」の過酷な運命を描いたアクションパズルゲームの続編。1999年8月26日にリバーヒルソフトからPlayStationで発売されました。

前作『エイブ・ア・ゴーゴー』で仲間を救出し、英雄となった主人公エイブでしたが、平和は長く続きませんでした。先祖の霊から「マドカン族の墓が荒らされ、死者の骨が栄養ドリンク『ソウルストーム・ビール』の原料にされている」という衝撃の事実を告げられた彼は、再び悪徳企業「ラプチャーファーム」の関連施設へと潜入します。本作最大の特徴は、エイブの言葉(コマンド)で仲間に指示を出す「ゲームスピーク」システムの進化です。今作ではマドカン族たちが「怒り」や「悲しみ」といった感情を持つようになり、ただ命令するだけでなく、パニックを起こした仲間をなだめたり、落ち込んでいる仲間を励ましたりといったコミュニケーションが必要となりました。

また、敵である「スリッグ」に憑依して操る能力に加え、自分のおならを操作して遠くのスイッチを押したり爆発させたりする汚くも画期的な新アクションが登場。前作で難点とされたセーブシステムも改善され、任意の場所で中断できる「クイックセーブ」が実装されたことで、凶悪な即死トラップの数々にも(幾分かは)挑みやすくなっています。独特のダークなユーモアと、死んで覚える高難易度なパズルが融合した、洋ゲーならではの奥深さを堪能できる一作です。

本作を開発したのは、アメリカのゲームスタジオOddworld Inhabitantsです。「Oddworld(奇妙な世界)」という名の通り、環境破壊や資本主義への痛烈な風刺を、極めてユニークな生物とエコシステムで表現する作風で知られています。本シリーズは、美しいプリレンダリングCGと、映画的なストーリーテリングが高く評価され、後にHDリメイク版『Oddworld: New ‘n’ Tasty!』や、本作のリメイクにあたる『Oddworld: Soulstorm』も発売されるなど、カルト的な人気を誇る長寿シリーズとなっています。

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