『SDガンダム GGENERATION-ZERO』は、1999年8月12日にバンダイからPlayStation向けに発売されたシミュレーションゲームで、Gジェネレーションシリーズの第2作にあたります。開発はトムクリエイトが担当し、前作『SDガンダム GGENERATION』から大幅にシステムと収録作品が拡張されました。メディアはCD-ROM2枚組で、初回版には特典ディスク「PREMIUM DISC」が同梱されています。

本作は宇宙世紀を中心としたガンダム作品の名場面を再現する「シチュエーションモード」を軸に構成されており、『機動戦士ガンダム』から『Vガンダム』までの時系列に沿った全50話以上のステージが収録されています。さらに、『Gガンダム』『W』『X』などのアナザー作品も1話完結のキャンペーンステージとして登場し、∀ガンダムはゲスト機体として特別出演しています。

ゲームシステム面では、テンションによって能力が変化する「テンションシステム」、敵撃破時に再行動できる「ボーナスステップ」、機体をACEまで育てて生産登録する「ACE登録」などが導入され、以降のシリーズの基礎となる要素が多数確立されました。また、戦艦には艦長・通信士・操舵士・整備士・ゲストの5人を配置できる「ブリッジクルーシステム」が搭載され、キャラクターの役割と個性がより明確になっています。

登場ユニットはHi-νガンダムやナイチンゲール、サイコロガンダムなどを含む700機以上、キャラクターは300人以上にのぼり、プロフィール図鑑の収集要素も強化されています。ただし、初期版には一部機体が登録できない不具合が存在し、後に発売された廉価版『BANDAI THE BEST』で修正されました。