『めざせ!エアラインパイロット』は、今はなき航空会社「日本エアシステム(JAS)」の全面協力のもと開発された、本格的なパイロット育成シミュレーションゲーム。1999年8月5日にトワイライトエクスプレスからPlayStationで発売されました。
本作の目的は、航空会社のパイロット訓練生となり、厳しい教習課程を修了して副操縦士の資格を得ることです。ゲームは大きく分けて「学科教習」と「実技訓練」の2部構成となっています。学科パートでは、航空力学や気象学、法規といった専門知識をクイズ形式で学習し、試験に合格しなければなりません。続く実技パートでは、フライトシミュレーターを用いて離着陸や計器飛行の訓練を行います。
単に飛行機を飛ばすだけのフライトシムとは異なり、教官の指示に従って正確な手順(プロシージャ)をこなすことが求められます。チェックリストの確認から、管制塔との交信、計器のモニタリングまで、実際のパイロット業務に即したストイックな内容となっており、ミスをすれば教官から厳しい檄が飛びます。登場する機体や制服、訓練マニュアルなどは当時のJASの実物が採用されており、レインボーカラーの機体「MD-90」などを操縦できる点も、航空ファンにとっては貴重な資料的価値を持っています。
【協力:日本エアシステム(JAS)】
本作のモデルおよび協力を行っている日本エアシステムは、かつて日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)と並び、日本の三大航空会社の一角を占めていた企業です。機体に虹色のデザインを施した「レインボーカラー」や、MD-90などの個性的な機材運用で知られていましたが、2004年に日本航空と経営統合し、そのブランドは消滅しました。本作は、当時のJASの雰囲気や訓練体系を今に伝えるデジタルアーカイブとしての側面も持っています。













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