『プレイスタジアム4 ~不滅の大リーグボール~』は、1999年7月29日にバンプレストからPlayStation向けに発売されたプロ野球ゲームで、『プレイスタジアム』シリーズの最終作にあたります。最大の特徴は、実在のプロ野球選手に加えて、人気野球漫画『巨人の星』のキャラクターたちが登場するという異色のコラボレーション要素です。星飛雄馬や花形満、左門豊作といったおなじみのキャラが、現実のプロ野球選手と同じフィールドでプレイできるという、当時としては非常にユニークな試みでした。

ゲームシステムは前作までの流れを踏襲しつつ、打撃・投球・守備の操作性が改良され、よりテンポの良い試合展開が可能になっています。特に「大リーグボール」などの必殺技が演出付きで再現されており、アニメ的な爽快感とリアル系野球ゲームの融合が図られています。モード構成はオープン戦、ペナント、トーナメント、ホームラン競争、チームエディットなどが用意されており、エディットではオリジナルチームの作成や選手の能力調整も可能です。

ただし、グラフィックは当時のポリゴン技術に限界があり、選手の動きやモデルにはややぎこちなさが残ります。また、ロード時間の長さや試合テンポの遅さなど、快適性の面では課題も指摘されました。それでも、『巨人の星』ファンやシリーズの集大成として楽しみたいプレイヤーにとっては、記憶に残る一本となっています。