『海のぬし釣り -宝島に向かって-』は、南国の海を舞台に、伝説の巨大魚と海賊の財宝を追い求めるフィッシングRPG。1999年7月22日にビクターインタラクティブソフトウェアからプレイステーションで発売され、スーパーファミコンなどで人気を博した「ぬし釣り」シリーズの海釣り編として、RPG要素を強化した作品です。
本作は、病気の妹を救うために「どんな願いも叶える」という海のぬしを探す少年や、一攫千金を夢見る釣具屋の店主など、4人の主人公から一人を選んで物語を進めます。従来のシリーズ同様、各地を旅して情報を集め、釣った魚を売って装備を整えるRPGスタイルが基本ですが、本作では「宝の地図」を集めて幻の島を目指すというアドベンチャー要素が色濃く反映されています。防波堤や砂浜から始まり、やがてはカヌーやクルーザーを手に入れて外洋へ乗り出し、カジキやマンボウといった巨大魚との激しいバトルに挑みます。
ゲームシステムには、ストーリーに縛られず自由に釣りを楽しめる「気ままに釣りモード」も搭載されています。登場する魚は100種類以上におよび、釣り上げた魚拓をコレクションしたり、料理して体力を回復したりと、スローライフを満喫できる要素も充実しています。
『海のぬし釣り -宝島に向かって-』は、1990年にパック・イン・ビデオ(現マーベラス)から発売された『川のぬし釣り』を始祖とする「ぬし釣りシリーズ」の一作です。自然の中で魚を釣り、ポイントを稼いで道具を強化し、最終的にエリアの主(ヌシ)を釣り上げるというシステムは、釣りゲームにRPGの育成要素を持ち込んだ草分け的存在として知られています。












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