『バルディッシュ ~クロムフォードの住人たち~』は、1999年7月22日にイマジニアより発売されたPlayStation用のダンジョンRPG(ローグライク)です。『トルネコの大冒険』に代表される不思議のダンジョン系のゲーム性をベースにしつつ、依頼人との人間関係やマルチエンディング、闘技場バトルなどを融合した独自の構成が特徴です。キャラクターデザインは漫画家のSUEZEN氏が担当。
プレイヤーは、世界最古の遺産が眠るとされる「イギス島」の町クロムフォードを訪れた冒険者となり、依頼をこなしながらダンジョンを攻略していきます。主人公は「ガーグル族(戦士型)」「ブシドー族(バランス型)」「チップ族(魔法型)」の3種族から選択可能で、2周目以降には隠し種族「プリムヴェール」も解禁されます。レベルやスキルはダンジョン脱出後も保持されるため、成長を積み重ねていくプレイが可能です。
ダンジョンは自動生成型で、各階層に配置されたアイテムやスキルを収集しながら最下層のボスを目指します。スキルは街で装備することで使用可能となり、攻撃・補助・探索系など多彩な効果を持ちます。依頼人は全員女性で、依頼の達成状況によってエンディングが分岐。また、闘技場では「八闘神」と呼ばれる強敵たちとのバトルが展開され、勝利することで特別なイベントが発生します。
一方で、依頼の進行や隠し要素に関する情報が極端に少なく、未解明の謎が多いことでも知られています。特にプリムヴェールの正体や、エンディング後に流れる意味深なムービーの内容などは、現在でもファンの間で考察が続いています。
コメントを追加