『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』は、1984年に公開された劇場アニメを原作とするPlayStation用3Dシューティングゲームで、1997年に発売されました。マクロスシリーズの中でも特に人気の高い劇場版を題材に、プレイヤーは一条輝となって、宇宙戦艦マクロスの戦闘と人間ドラマを追体験します。発売当時は、原作の名シーンを再現したムービーや、シリーズを象徴する楽曲の使用が話題となり、ファンの間で高い評価を受けました。

ゲームでは、可変戦闘機バルキリーを操り、宇宙空間や艦内での戦闘を繰り広げます。ファイター、ガウォーク、バトロイドの三形態を状況に応じて使い分けることで、戦術の幅が広がり、原作の戦闘演出を忠実に再現しています。特に「板野サーカス」と呼ばれるミサイル演出は、ゲーム内でも迫力ある映像として再現されており、プレイヤーはまるで劇場版の戦闘に参加しているかのような臨場感を味わえます。

物語は、リン・ミンメイの歌が異星人との戦争を終結に導くという、マクロスシリーズの根幹をなすテーマを軸に展開されます。プレイヤーは、輝としてミンメイや早瀬未沙との関係性を深めながら、戦火の中で人間としての成長を遂げていきます。劇場版の設定に基づき、ゼントラーディとメルトランディという二大勢力の対立が描かれ、文化の力が戦争を終わらせるというメッセージが強く打ち出されています。

本作はPlayStation専用タイトルとして、当時のハード性能を活かしたフルボイス演出やムービー再生を実現しています。原作の映像美と音楽をゲームに落とし込むことで、単なるキャラクターゲームではなく、マクロスの世界観を体感できる作品として完成度を高めています。後のシリーズ作品にも影響を与えた本作は、マクロスゲーム史において重要な位置を占める一作です。

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